本日は宮城大学で授業でした。
こちらは今年で4年目ですが、ソーシャルイノベーション(マーケティング)周りを解説しています。
このテーマは震災前より注目を浴びており、
世界的な関心分野ではあるけれど実態は発展途上。
宮城県は震災によって最も多くの人を失った県であることから、
学生のNPOやボランティアへの関心は非常に高く感じます。
しかし、実際にNPOなどへ就職することは門として狭く、
また就職しても継続して勤務することや、
その後のキャリアに繋げることは難しい状況にあります。
こういった実態についてはまだあまり知られておらず、
そのことからそのまま就職して苦しむ学生を何人も見てきました。
そこで昨年からはのキャリアについても触れるようにし、
これまで見てきたケースなども紹介しています。
しかし、学生はいま直ぐに社会貢献的な活動をしたいと思うようで、
そこで本年は企業の中で活動する「企業内社会起業家」について解説。
実際にそのような活動をしている方として、日本ロレアルのご担当者に来て頂きました。
この活動は震災後に立ち上がったもので、
現在もまだ継続されているとても貴重な活動です。
そこで活動についてや会社のことについて、
そして自身のキャリアについてもお話し頂きました。
ソーシャル系の活動は誰かがやらなければならないものです。
しかし、そこへ社会の中で生きて行く力がまだ備わっていない若者が参入することには個人的に危険だと思います。
こういった実態を紹介することも、ソーシャル系に生きる人々の必要な社会貢献ではないかと思います。