週末、石巻の実家へ帰りました。
私の家は津波で全壊しました。
しかし、いまでは再建築して住んでいて、周りに住んでいる人も居る地域です。
さて、この日は「がんばろう!石巻」の看板がある門脇地区に行きました。
そしてここで新しい発見が!
「がんばろう!石巻」の横に、なんと大きな大きなこいのぼりがありました!
この近くにある門脇小学校では震災前は多くの子供たちが遊んでいたんだよな、と思うと感慨深いものがあります。
この地でまた多くの子供たちが遊ぶ、そんな風景を早く見たいと願いました。
この日は「がんばろう!石巻」の看板と同じ地区にできた「いしのまきありがとうハウス」へお手伝いに行きました。
これはこの地に住んでいた尾形さんら有志で立ち上げられたもの。
「震災のことが忘れられている」。そう思う地域の人々は多いです。
しかし、外から来られて「この地を応援したい」。そう思う人々もたくさんいます。
そういった双方の気持ちをつなぐ場として「いしのまきありがとうハウス」は立ち上げられたそうです。
尾形さんは震災前、ここでラーメン屋さんをされていました。
しかし、震災で奥さんを亡くし、絶望します。
だけど、誰かが動かなければ、そして誰かが戻らなければこの地に誰も帰って来なくなる。
そう思って、一人借金をしてキッチンカーを購入。
この地で、雨の日も雪の日も焼きそばをつくっていらっしゃいます。
そんな尾形さんの元にはたくさんの地元の人が訪れます。
この日も数名の方が尾形さんのところへ訪れ、お話しをされて行かれました。
(※写真は尾形さんとじゅんじん)
さて、この日はありがとうハウスで使うプレートの作成を、メンバーの鳥海君と手伝ってきました。
このプレートは塩害木でできていて、それを再活用しています。
それにここに来た外部の人や内部の人がメッセージを書き、
まだまだ震災を風化させない、想いをつなぐためにと用意しています。
お手伝いは木の板を同じ大きさに何枚も何枚もひたすら切るもので…。
周りは建物1つないため海風を遮るものがなく、ガクガク震えながらやっていました(>_<)
そして、ある程度切り終わったらヤスリで表面や角をけずる!!!!(これが1番しんどい!)
しかし、ここで尾形さんから「よし、焼きそばつくっが!」と嬉しいお言葉が!
尾形さんはB-1グランプリにも出場したことがあって入賞の実績があります。
そんな、尾形さんのつくる石巻焼きそばは本当に美味しかったです!!
※写真:尾形さんのHPより
そして、幸せな休息も終え、作業開始…!
削る、削る、ひたすら削る…。
最後は1人1枚を持ち、同時に削り終え、みんなで喜びを分かち合いあいました(笑)
けずり終わったときの4人の達成感といったら…鼻水やら涙やら。色々でてきそうでした(笑)
この日の私と鳥海くんのお手伝いはこれで終了だったのですが、特別にプレートに焼印を押してメッセージを書かせていただけることになりました!(プレートは今後、販売するそうです)
「わーい!!」と鳥海くん大喜び(笑)
私はプレートに「共に石巻を盛り上げていきましょう」というメッセージと共に、
石巻焼きそばのご当地キャラクター“ちゃちゃ丸くん”を描きました。
そして、ありがとうハウスの第3号プレートとして、壁に打ってきました!
(書いたプレートは一人一人が壁に打ち付けて行くそうです)
そんな、私と鳥海くんの様子はありがとうハウスのFacebookにも載っていましたw
ぜひ見てみてください。 ※いしのまきありがとうハウスFacebook
石巻へ帰ると、観光バスが多く走り、まだまだ被災地に来られる方は多いんだな~と思います。
しかし、その多くはバスの中とガイドの話を聞き、ただ写真を撮るだけのように思います。
せっかく来られたのならば、被災した人と繋がり、皆さんの気持ちを伝える。
それはメッセージだけでも良いと思います。
そんな、間接的なアクションであっても、それは被災した人に勇気を与えるのですから。