いよいよ活動がスタートします。
構想と準備に時間かけ、これまでに様々なところへ働きかけをしてきました。
テーマは「震災を風化させないこと」。
そして「被災された方々を元気にすること」。
これは東北と東京を行き来するなかで感じたことがキッカケです。
東京にいると震災は過去の出来事のように感じます。
しかし、被災地は大きな爪痕が残ったままで、復興はまだ先のことです。
この風化しつつある現状が、被災された方々をさらに苦しめています。
私は震災後、被災地の各地で復興のために活動する人々にたくさん出会ってきました。
それから時が経ち、一定の成果をあげて引き上げる人もいる中、いまなお継続して活動している人もいます。
その中には東北の学生もいます。
復興は一人ではできないものです。
そしてたくさんの人や組織が連携しないとできないものです。
このプロジェクトは被災地の現状を発信し、地域に住む人々を元気に、
そしてそこへ取り組む学生の成長となるよう立ち上げました。
「震災を風化させていはいけない」。
これは誰もが言うことです。
それでは「どのようにすれば良いのですか?」と聞くと、
明確な答えは返ってきません。
それはとても難しい課題だからです。
私はその答えの一つがクリエイティブな力の取り入れ、
そして学生と専門家との協働だと思っています。
そこで、東京に住む専門家に声掛けし、賛同を頂いた方々から協力を得ることができました。
それは都心の第一線で活躍している人材が東北へ訪れ、
学生と共に様々なアクションを考えるというもの。
このプロジェクトは前例のないものですが、
前例がない災害には前例のないプロジェクトで挑まなければなりません。
これから1年、プロジェクトがどのように進化し、どのような成果を生むのか。
いまはまだ見えませんが、様々な模索をしながら進んでいきたいと思います。